出産準備コースへ参加 ⑤ CHUVの見学 本編

待ちに待った、CHUVの見学。

それが5回目の出産準備コースの内容でした!

36週4日目だから、

もういつでも来られるようにという意気込みです。

 

マタニティ用の建物に来たのは初めて。

緊急外来は、

何時間も座って待った思い出があるので、

もう嫌ですが。

 

事前に先輩ママさん達から、

ホテル並みよ~!

食事も美味しかった!と

良い経験を聞いていましたが、

一方で、モルジュの方がアットホームで

初産には向いているという説明もありました。

 

どれどれ、この目で確かめるか!

 

えっと、全体の感想を先に。。。

一般向けの部屋は、

ラグジュアリー感は全くなし!

まあ、可もなく不可もなく、

出産(分娩)という「作業」が

進んでいくんだろうなという、

無機質な雰囲気満載。

 

病棟と歩き回った時、

夕飯が配膳されていました。

中身は見れませんでしたが。。。

アルミ製の蓋がお皿に乗っていて、

美味しそうなものが

サーブされている雰囲気はありませんでした。

3回も入院した経験を持つ私でも、

心のどこかで、

一瞬は期待してみる病院食。

これは、

実際食べてからのお楽しみということで。

 

見学した様子を並べていくと、

こんな感じです。

メトロのCHUVの駅で降りたら、

Lausanne Gare方面とは逆の

階段かエレベーターを利用して地上に出ます。

出て右方向に進むと、看板も出ています。

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すぐ入り口らしき看板が見えるのですが、

現在、大々的に工事中。

聞くところによると、

前は綺麗なカフェテリアがあった場所が

ガッツリ取り壊されているみたいです。

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だから、現在の入り口は・・・

こんなにこじんまり。

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入ったら右手に受付があります。

特に指示がなかったら、

そこに顔を出すと、

個室みたいになっている所で、

予約状況や、私のデータベースを

確認できるようです。

 

受付を済ませ、更に奥へ。

吹き抜けの空間が左手に見えます。

手前にある自動販売機には、

来訪者がちょこちょこ立ち寄っては、

スナックを買っていました。

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ここからは、

陣痛と破水でルートが違うようです。

破水の場合は、待っていると、

別のフロアに移動するためのスタッフが

迎えに来てくれるようです。

 

陣痛の場合は、

1階のフロアで対応なので、

階段の先にあるエレベーターホールの

更に先の部屋に進みます。

事前に電話をして病院に来た場合は、

スタッフがドアを開けて待っていてくれますが、

直接駆け込んだ場合は、

スタッフが待っていないケースもあり、

その時は、呼び鈴を押せとのこと。

 

進むと、分娩室は4つあるそうです。

その1つがこれ。

この写真の収まっている空間は、

部屋の約半分弱。

足元には、何も無い空間が広がっています。

そこに助産師さんや産婦人科医が集合します。

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でも、基本は、助産師さん1名が付き添い。

3名くらい男性の助産師さんも

いると聞きました。

陣痛で到着したら、

助産師さんの指示を受けながら、

陣痛の具合や子宮口の開き具合をチェックします。

30分間、機具をお腹に装着して、

チビの心音とママの陣痛間隔を測るそうです。

(日本で言うNSTだと同じものだと思います)

 

子宮口が3~4cm開いていないと、

帰宅です。No Way!

開いていたら、こちらで待機。

バランスボールや、ヨガマット、

クッション、ぶら下がり棒も用意されていました。

陣痛の痛みを耐える為の道具達。

音楽も流せるように

スピーカーもセットされていました。

あと、お風呂もありましたよ。

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出産だ!って瞬間には、お部屋に、

産婦人科医1名と、

もう一人赤ちゃんを世話する助産師さんが

加わるそうです。

ちょっと状況が悪い時は、更に

産婦人科医1名と小児科医1名が追加されます。

 

ちなみに、無痛分娩にしますか~?なんて

聞かれないそうです。

自分で申告して下さい!と。

しつこく、忘れずに言いましょう!

しかも、担当する麻酔師さんは

1名待機しているくらいなので、

すぐに注射をしてくれる訳ではありません。

順番待ちになるケースが多々と。

え~~!!!ですよね。

だから、待っている間に、

子宮口が10cmまで開いちゃったりしたら、

もう注射しませんって話でした。

 

その代わり、KALINOXという笑気ガスが

用意されています。

鎮痛効果があるガスを自分で吸って

陣痛の痛みを紛らわすという・・・

使わないでいられると、嬉しいな。

 

では、無痛分娩の注射を

めでたくしてもらえることになったら、

どうするか。

この部屋のベッドに腰を掛けて、

腰から背骨部分にカテーテル

挿入してもらうそうです。

そうなると、仰向けは出来ないから、

右か左かを向いて寝なきゃなりませんね。

 

あと、噂には聞いていた、

無痛分娩用の麻酔の追加投与のボタン。

ボタンを押しても、

1滴が効くのに20分掛かるらしく、

お好きなだけ、連打してとの話。

連打OKの話、噂じゃなかったんだ~!

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そして、無事、出産できたら、

2時間はこの分娩室で休憩して、

初めての授乳などもします。

更に、このベッドのまま

5階の滞在部屋に移動し、

問題なければ3日間の滞在となり、

退院最終日は、

チビの検診をする運びとなります。

 

では、分娩が帝王切開になった場合は?

超簡単で既に無痛分娩のカテーテル

入っている場合はそれを利用して、

そうでなければ、長時間効く麻酔を注射し、

15分でチビを取り出し、

45分で切り口を縫います。

縫っている間は、

この保育器がある部屋の奥が、

チビとママ代わりのパパが肌と肌を合わせて、

ぬくもりを確かめ合う空間になるんだとか。

病院滞在は5日間になります。

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CHUVでの出産の24%が

帝王切開になるそうです。

スイス全体では30%なので、

日本に近い割合に思えます。

極力避けるのかな・・・

 

この話の時、

吸引による分娩の介助のことも

話題になりました。

正直、その場に居た参加者全員、

吸引は避けたいという気持ちでした。

頭への障害が残るのでは、

無理やり出すから、

肩などを脱臼しないか。

7%の割合で吸引に踏み切るそうです。

ただ、日本の5回というMAXの回数と比較すると、

超少ない2回までの吸引に留めるそうです。

ん・・・それを聞いても、

出来れば、帝王切開に踏み切ってくれた方が、

確実と感じてしまいました。

 

さて、3日間or5日間滞在するお部屋は・・・

こんな感じです。

え?!って思うかもしれませんが、

手前に、分娩室からガラガラ移動してきた

ベッドが嵌ります。

チビはこの小さなベッドに収容。

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部屋の真ん中で、薄いカーテンが敷かれ、

2人部屋という形になります。

シャワー室、トイレは一体型で共有。

どうもシャワーは座っても浴びられるみたいです。

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隣には、シャワーを浴びたり、

一瞬カフェテリアに出たりする際に、

チビを預けられるステーションと、

チビの沐浴室が設けれています。

朝にチビを沐浴させるので、

パパさん達は、

その時間に面会をしに来たら?との話でした。

 

で、その一瞬の息抜きが出来るだろう

カフェテリアには、

「自由にお取り下さい」となっている

食べ物や飲み物に加え、電子レンジもありました。

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それこそ、

自分で好きな食べ物を作り置きしておいて、

出産後、旦那に持ってきて貰うかな~。

それでここでチン!みたいな。

そんなことを思いながら、

ポジティブに

快適な時間を過ごす方法を

模索していました。

 

次回は、この見学の際に聞いた

ちょこっと話を書きたいと思います。