Beautiful☆妊婦への一言
スイスで妊婦をしていると、
知り合いにあった時に
最近こんな言葉を掛けられることに
気付きました。
「Beautiful☆」
特にお腹の大きさが目立つ時期に
入ってからですが、
こんな単語の使い方するんだな・・・と、
変な驚きがありました。
が、ちょっと色々考えてみました。
スイスで見かける妊婦さんは
結構ピッタリの服を着られる事が
多いです。
もう、それこそでべそが目立つもの。
それが日本のマタニティマークの
代わりだなってくらい。
私は「暖かくしてあげないと」とか
「ぶつからないように隠したい」とか
そういう発想が先行して、
目立たないようにする服ばかりを選びます。
しかし、家でたまたまヒートテックの
暖かいワンピースを着たら、
妊婦用じゃなかったので、
お腹周りがピチピチしてしまった時が
ありました。
その時、
こちらのゆったり文化に染まった旦那も
ニコニコ
「なんか女神様みたい ♪」と
気持ち悪いことを言っていました(笑)
女神?!
当人の私は完全に妊婦さん=
魔女の宅急便の“おそのさん”!のイメージしか
持っていなかったです。
妊婦生活はそんなキラキラしたもんじゃないよ!
どっこいしょ!の気持ち、お相撲さんよ!
腰に手を当てて、「ふ~」と
何かする度に、
一息つかなきゃならないし。。。(--;
日本にいた時も、
「ああ、大丈夫かな?重たい荷物持って。
大変そうだな~」
これが、妊婦さんを見かけた時の感想でした。
でも、文化が違うと、見方も違うんですね。
妊娠期間の“10月10日”は神々しいもので、
特別な期間。
非常にエクサイティングな経験!
そういう感じなんだな~と。
この期間を特別と思って、
良い意味で強調するってことですかね?
だから、マタニティフォトとか撮る文化が
西欧から入ってきたのかな~?
私みたいな古いおばちゃんからしてみれば、
お腹の大きい時の写真を
こだわって美しく収めようとする感覚はなく、
こんなに大きなお腹抱えて、
ママ頑張ってたのよ!と
将来チビに説明する時に
スナップショットがあればいいかな?って位の
気分です。
それに、チビからすれば、
こんな狭いところに居たんだ~と
思うかどうかの話で、
母ちゃんが綺麗に写っているかどうかなんて、
関係ないだろうし(笑)
しかし、妊婦を「Beautiful☆」と表現する
文化では、
妊娠中の期間を大事にして、
検診もパートナー同伴が当たり前だし、
出産経験者、誰もが
妊娠中・出産後の大変な時期の話を
ネガティブな印象で話すことは無く、
大変さはあっても、
それ以外のアメージングな一瞬一瞬で
気にならなかったわ~と幸せそう。
アフター5には、
妊婦さんの歩幅でゆっくり、
もしくは
ベビーカーを旦那さんが押しながら、
夫婦揃って、のんびり散歩をして、
子供の成長を楽しんでいます。
自然とポジティブシンキングが出来る環境な訳で。
だから、少子化って問題が起きないのかな?
そりゃ、保活だったり、
融通利かない職場環境で、
妊娠中でも満員電車に揺られたり、
育児と仕事の両立をしたり、
自分が家事をするのは当たり前と思っていない
旦那をどうこき使うか考えたり、
将来の子供の学費と自分達の老後資金を
やり繰りしていたら、
子供を持つ意義を見失っちゃいますよね。。。
妊婦さんに「Beautiful☆」と声を掛けられる、
そんな気持ちを持てると、
自然と新しい世代を受け入れる環境を整えられる
社会になってくるのかしら?
私も出産後、妊婦さんと話す時に、
「Beautiful☆」という表現で、
温かく受け入れる気持ちを示せるように、
自分がポジティブな出産後の生活を
していないとダメですね(笑)
そんなことを思ってしまいました。