破水のち陣痛、なにが無痛分娩よ?!

37週5日目の夜7時に破水?と気付き、

尿漏れと言われてもいいから、

CHUVに行って見よう!と決心。

でも、結局、到着は夜10時前という

のんびりモードで始まった

「出産」という一大イベント。 

 

あははは~。

CHUVに着いたら、

既に連絡は入れてあったものの、

CHUVのなかでは、

連絡が伝わっている様子も無く、

受付の姉ちゃんは英語ができず、

破水で連絡済みと伝えても、

(フランス語で書いたメモを見せても)

出産準備コースで見学しに来たときに、

陣痛で通される場所に案内され・・・

旦那に、

「ここじゃない!破水の場合、

 知っているでしょ?違うって!」と

説明しても、

「そうだっけ?!」と

コースを受講した甲斐も無く。

 

あ~、あ~、何だ、役立たず!!!

 

しか~し、

分娩室担当の助産師さんが超良い人で、

英語で意思の疎通が出来る自分が

暫く面倒を見てあげようと

色々、部屋の手配をして、案内をして、

準備を整えてくれました。

捨てる神あれば、拾う神あり。

一気に、傍にいる旦那なんて

帰ってもらってもいいやっていう気分に

なりました(笑)

 

で、始まった確認作業。

漏れた液の目視確認のあと、

30分間のNSTで陣痛の間隔をチェック。

実は、この時点で、

5~10分の間隔での陣痛が始まっていました。

でも、私、余裕有り!

子宮口は全然開いてないし・・・。

つまり、これ、破水じゃなかったら

一度帰れって言われていた?!

でも、ラッキーなことに破水しているので、

CHUVの待機室で経過観察に。

夜11時前頃、この部屋に通されました ↓

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 戦いが始まるんだな~・・・。

と、それより何よりイラッとさせる人物が。

「ここでオレ、一晩過ごすの?」

「そう」

「寝る場所無いじゃん・・・」

「椅子に座って寝ろ!」

「・・・寒いよ」

「だから、コート持って行けって家出る時、

 忠告したじゃん!」

「・・・お前の、貸して☆」

 

この結果、助産師さんが目撃したのは、

奥さん放置で、

リクライニングチェアで女性物のコートを

毛布代わりに口を開けて爆睡する男。

呆れて眺めている私の様子を見て、

クッションと大判のシーツみたいなものを

旦那に提供してくれました。

 

そこまでしてくれたのに、

「この椅子、疲れるんだよね・・・」と。

もう、どうでもいいけど、邪魔だわ(--;

 

そして、

徐々に陣痛で死にそうな気分に。

これがドラマとかでも

「唸る演技、、、大変そう」と思っていた陣痛。

いやいや、逆に唸っていないと

耐えられないって分かりました。

夜中2時過ぎの段階で、

陣痛が2分間隔に。

子宮口は3cmまで開きましたが、

助産師さんの回答は、

「歩いて!」

え~!!!

3cm開いたら、

無痛分娩の麻酔投与できる範囲って

聞いたけど?!違うの?

もうこの段階では、歩くなんて無理ですよ。

 

夜中3時30分、再度触診で確認も、

子宮口がそれ以上開かず。

今度の指示は、

「お風呂に入ってリラックスして」

は~?でも、仕方ない。

繰り返される痛みの中、

湯船に使って、ゆっくり息を吸って。

でも、正直、日本のお風呂みたいに

深くないのです。

風邪引きそう・・・(涙)

加えて、痛みが限界に近づき、

吐いてしまいました。

 

あ~、もうダメ。

お風呂に浸かって、

確かに痛みは少々緩和できた気はします。

でも、効果は徐々に無くなり。

この苦しがっている時の様子を

カメラに収めていた旦那。

あとから見て、沸々と怒りが。

 

もう朝です。

朝6時30分に触診。

少しは子宮口が開いたようで、

分娩室に移動となりました。

これで、麻酔を投与してもらえる~。

安堵感でいっぱいになりました。

 

しか~し、前日とは違う分娩室担当の

助産師さんと研修中助産師さん登場。

彼女達の見解で、

残念ながら、NSTでまだ監視となりました。

もう、帝王切開にしてもらえない?(涙)

本当に、こんな陣痛に耐えて、

子供を何人も産んでいる人が信じられません。

私、二度と嫌だ!

生命の誕生っていう奇跡を

見られるのかもしれないけれど、

陣痛なんて、ごめんだ~!!!!!

 

しかも、一瞬、

また待機室へ逆戻りになりそうだったし。

バランスボールの上で

骨盤をゆるゆる揺らしながら、

数分に一度来る痛みに呻き、

どっかで気を失ってしまいたいと思うほど。

 

もう、CHUVに到着してから

12時間となりました。

子宮口が5cmまで開き、

朝10時、漸く、無痛分娩の麻酔投与。

 

ああ、解放される!!と思ったのが間違え。

麻酔、効かなかったんです(涙)

暫く、変?まだヤバイ陣痛の痛さ。

どうして?と悲しい気分。

30分位して、追加の麻酔投与。

これで、ガッツリ痛みが消えてきました。

 

でもね、麻酔投与の後に判明。

チビがよいポジションにいないから、

四つん這いになってと。

え?麻酔で言うこと聞かない足で

ベッドの上で踏ん張らないといけないの?

 

本当に何度思ったか。

帝王切開って方法があるだろう!

何で自然分娩にこだわらないとイケナイノ?

 

もう昼の12時。

子宮口も全開。

いつでも産める体制になり、

チビも素直に分娩に適した

ポジションに変わってくれました。

踏ん張るか~!と思ったら、

今度は、陣痛促進ホルモンを投与すると。

片方では麻酔。片方では痛みを感じるホルモン。

もう、意味分からない!

しかも、その状態で、2時間待つことに。

この間、旦那は持ち込んでいた

日清カップヌードルのシーフード味を

食べていました。

分娩室中にいい匂い。

 

昼2時過ぎ。

助産師さん達に加えて産婦人科医、

小児科医も揃い、

“いよいよ”という雰囲気になりました。

これだけ待たせたんだから、

スポンと産みますよ!(怒)

力むこと3回ほど。

あっという間に、チビ誕生です☆

 

この長い段取りが功を奏したのか、

それとも待たされたから、

私の意地が強かったのか。

無痛分娩って誰が名前付けたんだ!

結局、陣痛に12時間以上耐えないといけなかったし、

意味不明の時間が沢山あって

モヤモヤだらけ。

 

それに引き換え、旦那は大喜び。

その場で両親達に国際電話です。

それもまだチビの体重測定もしていないうちに。

 

しかも、

出産後のカンガルーケアとか、

助産師さんたちからの祝福は嬉しかったのですが、

小股の縫合に超時間かかって、

私はいつになったら、

この恥ずかしい体勢から解放されるのか。

 

この状態だから、

頑張って産んだチビを

舐めるように見回して

楽しんでいるのは旦那。

男って、ずるいな~。

本当に思いました。

正直、出産時に旦那がいて

何か役に立ったかといったら、「何も」です。

ただ、一人苦痛な時間を過ごすくらいだったら、

この光景を目に焼き付けて、

私をありがたく思え!という感じ。

 

まあ、ともあれ、

赤ちゃんのように泣きまくらず、

きょとんと周りを見回すチビをみて、

非常にホッとした気分になったのは確かです。

Welcome to this world,My boy !

2,880g、48cmの小さなチビを大事に育てないと。

チビと私と、、、

時々旦那の新しい人生スタートです☆